PCXリヤホイール大固着

車屋をやっていると、時に困難な作業に直面する。(と言うか、近年古いバイクが多いんでしょっちゅう、、、、)

 昨日はPCXのRタイヤ交換での困難、、、錆によるベアリングの固着。
すんなり外せると30分ぐらいの作業だ。
それが右側のスイングアーム部分のベアリングが、酷く固着して外れない、、、、、。
プーリー外しの工具を使う、、、、、、だめ。
ショックを与えて部品を引っ張る工具を使う、、、、、、だめ。
もちろん浸透性潤滑剤は、作業前に充分かけている。
しまいには「ラストブリザード」言う、お高いがマイナス42度のガスと共に、浸透性潤滑剤が出る無敵のスプレーを1本使い切るぐらいに、かけて見たが、、、、、、、、、、だめ。
ぐぐるインパクトでナットを締めたり、緩めたりでなんとか外した、、と言う話が出てきたが、これもだめ。 
最後の常とう手段、ベアリングをガスで焼いて熱で外すと、そこのベアリングもシールもダメになってしまう、、、、お客様は待っている。

色々悩んで見たが、万事窮す、、、、、、さすがにお客様には、代車をお貸ししてお帰って頂いた。
メーカーの相談室に聞くと¥26,600の汎用工具を案内されてた、、、、、高いし数日かかってしまう。

車屋は昔から変な物を作っては失敗、作っては失敗を飽きもせず繰り返している。
その失敗作の山の中に、見事に塩梅の良い物を発見した。
バイクをホールドする装置の部品だ。(昔これで特許を取って、、、、ともくろんだもんだ)
これだとメーカーの汎用工具より3倍ぐらい分厚く、とにかく屈強。
構造的にも理にかなっていて、なによりシンプル。

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どんぴしゃり、、、、この部品が特殊工具として使えて、見事PCXのRホイールを外す事が出来た。

 真ん中のボルトを締める、そのボルトの頭をプラハンで叩く、、、、、この動作を繰り返すと、、、、ポン。