”アクセルワークのよもやま話”

 瀬戸内海に多く見られるように、島と島の間が狭いと潮の流れが速くなります。(ベルヌーイの定理) 
 
これと同じで、アクセル開度が少なければ、空気は加速して流速が早くなり、ガソリンは霧になり易く、良く燃えてくれます。 
低回転時のアクセルは、じわっ~~~と開けてゆき、開度はごく少なくして、少し回転を上げ気味で走るのが、燃焼効率の点から有利で完全燃焼に近づきます。 
 
”少な目アクセルで、回転は少し上げ気味で走って下さい”、、、、、こう言ったアクセルワークでの走り方に変えてもらうと、燃費が良くなったと言う人が多くいます。   
*反対に低回転で、アクセルをグイッと開けると空気の流れは遅くなり、ガソリンは液体でどっと流れ込みますので、燻って煤だらけに。 残念な事に、ライダーの9割はこうした開け過ぎのようで、ガソリンの燃え難い冬場は特に、プラグを傷めたり、煤けて不調を抱えています。 なかなか開け過ぎの癖は抜けないので、ほんと単車屋泣かせ、、、、、。  
ディーゼルエンジンや、電動バイクに乗ってもらうしかありません、、、、。
 
 
●付録(本当は教えたくない微妙なアクセルワーク):
 レースでの加速でも、一般道での加速と同じく、低回転時のアクセルはじわ~~と開けて行きます。(実際のレースで本当に低回転に落としていたら、勝ち目は無い、、、、) 
中回転時は回転数の上昇にほぼ比例。 
高回転域に近づいたら、回転の上昇よりも多めでガバッと開けます。 
3次曲線的な開け方が要求されます。
すると低速から中速、高速域まで最高の加速を実現出来ます。 
開け方が足らないとやはり加速は悪く、しかし開度が多すぎても加速は悪くなります。 
 
レースに出る人(飛ばし屋)の殆どは、その思い込みから低い回転から開け過ぎで、濃いガソリンを送り過ぎてしまい、上の回転域で早く頭打ちを起こし、本来のパワーを生かせておりません。 
ガソリンエンジンでベストな加速を得るには、”その回転数に応じた、3次曲線的な開け方で適正量を送り続けてやる必要があると”言う事です。
お試しください。(一般道でコンマ1秒を競う事はありませんが、、、)
この4~5年のスポーツカーでは、コンピューターでそんなアクセルワークを実現していますが、、、、。